本格的な新チーム始動が目立つ高校サッカー界。高校サッカードットコムでは新シーズンに飛躍を見据える全国の強豪校を紹介する。
【vol.22作陽(岡山)】
岡山県に君臨する王者作陽は全国高校選手権出場22回うち準優勝1回を誇り、総体でもこれまで21回の出場を数えるなど全国常連校として名をはせる。ここ数年は期待されながらも上位進出を逃す結果が続いているが、飛躍を期す2015年シーズン、大きな注目を浴びるエースの元、日本一を掴み取りたい。
そのエースとは、かつて青山敏弘(サンフレッチェ広島)らが背負ったエースナンバー10を受け継いだMF伊藤涼太郎。これまでU-15からU-17まで常に日本代表に名を連ね世界を相手に戦ってきた世代屈指の司令塔は2013年、セレッソ大阪ジュニアユースから作陽へと進学し1年生のうちからめきめきと頭角を現す。背番号10を背負った昨シーズンは高い連動性から緻密なショートパスで組み立てる攻撃的サッカーの中核を担い、2年連続の出場となる国体を含め、総体、選手権と3度の全国を経験。中でも自身初出場となった選手権では、ゴールという結果で強烈なインパクトを残した。