対するは鮮やかなピンクのユニフォームを身にまとう日大藤沢。7年ぶりの出場となった今大会は激戦区神奈川を勝ち抜いた実力をいかんなく発揮し、まさにダークホースとして注目の的となっている。初戦となった徳島市立戦でのPK戦勝利で間違いなく勢いに乗った彼らは2回戦で高川学園、3回戦では開志学園JSCを相手に攻撃力爆発。それぞれ3ゴールを奪って勝ち進むと、5日に行われた準々決勝では、静岡学園に劣勢の展開を強いられるも今大会初出場となったMF今井裕太の決勝点で競り勝ち初の4強入りを決めた。役者が揃い迎える準決勝、鍵を握るのはここまで4試合で10ゴールを叩き出している攻撃陣。開幕から3戦連続ゴールで得点ランキングトップタイと好調を維持しているFW田場ディエゴ、MF中村恒貴の2人を軸に打ち勝ちたい。特に地区予選ではスーパーサブとしての起用が多く、その起用法が注目されたエース田場は今大会スタメン出場が続いており、迎える準決勝でも与えられるであろうより長いプレー時間で確実に結果を残すことが求められる。一方、一抹の不安を抱えるのは守備。失点数は1試合平均1点以上という数字が示す通り、安定感があるとは言い難い状況。懸念材料として挙げられる守備をCB小野寺健也らが統率、そして立て直しを図りながら県勢初の日本一へ、ファイナルへの切符を掴みとる。
▽今大会データ
星稜
■年、回数:16年連続25回目
■結果:全3試合3得点1失点
2回戦 vs鹿児島城西 0-0(PK:5-3)
3回戦 vs米子北 2-1
準々決勝 vs履正社 1-0
■監督:河崎護
■部員数:131名
■主なOB:本田圭佑(ACミラン)、豊田陽平(サガン鳥栖)
日大藤沢
■年、回数:7年ぶり4回目
■結果:全4試合10得点5失点
1回戦 vs徳島市立 2-2(PK:4-3)
2回戦 vs高川学園 3-2
3回戦 vs開志学園JSC 3-0
準々決勝 vs静岡学園 2-1
■監督:佐藤輝勝
■部員数:112名
■主なOB:鈴木健仁(元べガルダ仙台)、内藤友康(福島ユナイテッドFC)
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