8ゴールを挙げ得点王に輝いた東福岡FW木藤舜介

■FW一美和成(大津)の衝撃のハット、履正社(大阪)が見せた劇的逆転勝利など名場面も続々。

 U-18日本代表候補に名を連ねる大津のエース一美和成は初戦となった2回戦大分(大分)戦で開始わずか8分の間にハットトリックを達成。前半3分、CKを頭で合わせチームに先制点をもたらすと、続く5分にはPK、さらに8分には右足でゴールに流し込み立て続けにネットを揺らした。圧巻の3発はチームを勝利に導いている。

 続いて、ここまでの1試合最多ゴールは米子北が初戦の佐賀学園(佐賀)戦で見せた7ゴール。前半12分に生まれた岡本悠太郎のゴールを皮切りにMF江口大輝、FW谷口喬亮らが続き、終わってみれば7対0の大勝。圧巻のゴールショーを見せた米子北はその後も順調に勝ち上がり、10年度以来となる8強進出を果たした。

 8年ぶりの全国総体に臨んだ履正社流通経済大柏と相まみえた2回戦で劇的勝利。前半26分、守備の要CB安田拡斗が一発レッドを提示され退場を余儀なくされると、さらに前半のうちに1点のリードを許す苦しい展開。それでも粘り強く同点機を覗い、迎えた後半アディショナルタイムにFW牧野寛太が起死回生の同点ゴールを叩き込む。さらに勝負が委ねられたPK戦の末、GK住井亮太の活躍もあり勝利を収めた。最後まで諦めない姿勢が生んだドラマチックな展開は、観客を興奮の渦に巻き込んだことだろう。

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