攻撃陣は昨年ほど個で打開出来ないが、鋭いカウンターを仕掛けられる人材が揃っている。豊富な運動量が持ち味の多田圭佑(3年)と西村碧海(3年)は背後に飛び出し、ゴール前では泥臭く得点を狙う。サイドハーフの左合修土(3年)は抜け目がなく、狭いエリアを単騎で崩す術を持つ。また、ベンチには大会直前にベンチに回った久永武蔵も控え、チームにとっては心強い。

 今大会を振り返ると、一戦ごとに強さを増している印象がある。大分との1回戦は2−2のPK勝ち。続く大手前高松戦も2−1で接戦を制するなど、ギリギリの局面を勝ち抜いてきた。勝利をつかんで自信を深めると、鵬学園との3回戦と四日市中央工との準々決勝はいずれも2−0の勝利。3回戦後に高橋監督も、「予選を通じて初めて無失点で終えられた。よく全国に出られたなというレベルだったけど、3回戦では無失点に抑えてくれた。本当に彼らの成長が頼もしい。最後まで諦めないひたむきさが出てきたし、高校サッカーらしい戦いができている」と選手に賛辞を送った。

 3度目の準決勝に挑む矢板中央。過去2回は敗れており、決勝進出は果たせなかった。先輩たちが叶えられなかった舞台に勝ち進めるか。攻撃力に秀でた静岡学園を封じ、ファイナリストの座を掴み取る。

▽第98回全国高校サッカー選手権
第98回全国高校サッカー選手権