このブロックには他にも注目校が揃う。鹿島学園(茨城)は2年前の一年生大会で日本一をつかんだ期待の世代。U-17高校選抜のDF齊藤空人(3年)、MF伊藤蒼空(3年)といった3年生だけでなくFW内海心太郎(2年)など下級生にも楽しみな選手が揃う。1月の裏選手権で優勝を果たすなど前評判が高い。MF山内愛翔(3年)を中心に徹底したバルセロナ流のポゼッションサッカーを展開する新田(愛媛)との初戦は隠れた注目カードだ。

鹿島学園DF齊藤空人

 金沢学院大附(石川)と日章学園(宮崎)はストライカー対決から目が離せない。前者は「今年は彼が大事なゲームで点を取ってくれて本当のエースになった」と北一真監督が称えるFW家邉凛太朗(3年)がチームのエース。後者はFW大平陽稀(2年)、U-16日本代表のFW秋鷹青杜(1年)からブレークの予感が漂う。金沢学院にはMF北村蕾芽(2年)、日章学園にはMF吉崎太珠(2年)と他にも注目の下級生がいるため、新たなスター候補が誕生する瞬間に出会えるかもしれない。

(文・写真=森田将義)

▽第104回全国高校サッカー選手権
第104回全国高校サッカー選手権