青森山田GK松田駿(3年)

 ただ、2回戦で対戦するがある青森山田(青森)は「もう一度全国優勝に向かってほしい」と正木昌宣監督が期待を寄せる代。ファジアーノ岡山内定のGK松田駿(3年)、DF月舘汰壱アブーバクル(3年)など実力者が揃う。インターハイは予選決勝で敗れ、連覇は24でストップしたが、以降は「負けがあったから強くなれたって思えるようにしていきたい」(松田)と奮起し、チーム力がアップした。ただ、初戦で当たる初芝橋本(和歌山)も好チーム。「サイドにボールが入った時の関りや2列目の抜け出しが今年の強み」と話すのはDF西真那人(3年)で粘り強い守りから、虎視眈々とチャンスを伺っている。

 もう一つのシードである富山第一(富山)と佐賀東(佐賀)の一戦も目が離せない試合になりそうだ。今年の富山第一は主将のDF木下空(3年)、田中陽路(3年)といった高身長選手が揃うほか、攻撃にもFW山田聖心(3年)など個性的な選手が並ぶ。佐賀東は予選でも活躍が目を惹いたFW石川僚祐(3年)、三原拓実(3年)の2トップを筆頭に実力者がおり、トーナメントを勝ち上がっても不思議ではない。

(文・写真=森田将義)

▽第104回全国高校サッカー選手権
第104回全国高校サッカー選手権