―2人が付き合うことで、チームはゴタゴタしませんでした?
いえ、みんなには知られないように。「部活内恋愛は禁止」という暗黙の了解があったので。
―すると、デートもできなかったんですか?『パワサカ』では彼女ができると七夕や夏祭り、学園祭でデートするイベントが出現するんですが。
地元のお祭りや花火大会はあって、みんなで行ってました。で、「ちょっと抜けようぜ」って言われてこそこそと(笑)。普段も練習後に無駄に雑用をするフリをして、2人きりになってから一緒に帰ったりしてましたね。当時は隠すのが普通と思ってました。みんなに知られて冷やかされるのが嫌だったのもありますけど、隠れて付き合うのがちょっと楽しかったり(笑)。今思うと、みんな見て見ぬふりをしてくれていた気もしますが。
―ちなみにパワサカ君は堂々とデートをしますよ(笑)。『パワサカ』で遊んでいると、当時のことが思い返されたりするんじゃないですか?
いっしょに帰ったりするだけで、パワサカ君のテンションやポイントが上がるのは分かるところもあります。高校生の男の子って、ちょっとホメただけでニヤニヤして辛い練習でも積極的に取り組んだりしますよね(笑)。「あ、ホメるだけでやるんだ」って高校生ながらに気づきましたもん。
―実際、エースの彼氏も酒井さんがモチベーターだったと?
いや、これがまたややこしく(笑)。ツンデレで、あまり表情に出さないんです。でも内に秘めるタイプで。後になって「ほら、だから1点決めるって言ったろ」みたいなことをメールしてくるタイプ(笑)。
―そういうキャラ、『パワサカ』にいてもおかしくないかもです(笑)。では、『パワサカ』に出てくるキャラを酒井さんなりに考えるとしたら・・・?
女の子キャラで「圧倒的なマドンナ」みたいな子がいたら面白いかもしれませんよ⁉リアルに同級生でいたんです。かわいくて清楚で大人気のマドンナが。でも誰とも付き合わないし、思わせぶりなそぶりも見せない。そんな子が「教科書貸して」って言うだけで、声をかけられた男の子は完全に舞い上がっちゃう(笑)。たった一言で大きくプラスにもマイナスにもなりうるキャラがいてもいいかもです。だって、実際にいたんですから(笑)。