―市船時代のエピソードとして忘れられないのが全国選手権での得点王獲得でしょう。

東京スポーツ・レクリエーション専門学校の事務局長を務める中村氏

 それはチームメイトに恵まれたからですね(笑)。2トップを組んでいた先輩のFWがユース代表で、まずそっちにマークが集中する。僕自身はそれほど足元がうまいわけじゃなかったけれど、裏のスペースに抜け出す動きを得意としていたので、そこを周りの選手にも理解してもらって、自分の特徴を生かしてもらえたんです。ひとつ上にJリーグでも活躍した野口(幸司)さんがいて、いいパスをたくさん出してくれました。逆に、チームメイトのレベルを考えたら、もっと点を決めないといけなかったんじゃないかと思いますね。

―現在は東京スポーツ・レクリエーション専門学校の事務局長を務めていらっしゃいますね。
 いちばんのミッションはスポーツ界に多くの人材を送り出すことです。本校の学生を希望する仕事に就かせたらそれで終わりではなく、就職したあとさらに3年先までを見据えて、しっかり活躍できる人材の育成を目標に掲げています。就職はゴールではありません。社会人、職業人としては就職後のほうがもっと大事なわけですからね。

現サッカーの指導者やトレーナー、チームマネージャー、Jリーグクラブのフロントスタッフなど、たくさんの卒業生が各スポーツ界で活躍しています。
 本校の強みは何といってもネットワークです。日本サッカー協会をはじめ、各スポーツ業界とのつながりが深く、さまざまな形での交流を盛んに行っています。社会に出て、ものをいうのはコネクションです。在学中にどんどんネットワークを広げて自分たちの将来に生かしてほしいと思います。本校の卒業生は生涯就職支援をしていますので、経験を得てどんどんステージアップをしてもらいたいと思っています。>

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