ーー現役時代の経歴を簡単に教えてください。
高校時は、大阪国体選抜チームのキャプテン、2、3年生時は関西選抜のキャプテンも務めました。そこから関西外国語大学に進学しました。2回生からキャプテンを務め、4部であったチームを1部まで昇格させた実績を有しています。キャプテンになった当時は19歳でしたが、その頃から夏休みは母校の遠征に同行し、高校生の勧誘も行いました。卒業時のサッカー部員は100名所帯となりました。1部に昇格させたことも評価していただき、サンフレッチェ広島のプロサッカーコーチとして契約させていただきました。
ーーそこから指導者がスタートしたのですね?
大学卒業と同時にプロサッカーコーチとしてサンフレッチェ広島に入団しました。その最初の仕事がびんごジュニアユースチームの監督でありました。サンフレッチェびんごチームが発足する際に、初代監督に抜擢していただきました。発足より2.3年で本家のサンフレッチェ広島ジュニアユースチームを中国大会決勝にて破り、全国大会に出場させることができました。その後、広島ジュニアユースチームヘッドコーチ、サンフレッチェくにびきジュニアユースチームの監督、ヴィッセル神戸U-15チーム監督を歴任しました。
ーー 元々指導者になろうと思っていましたか?
選手としては、当時の日本リーグであったヤンマーの練習生の経験もありましたが、否応なしに指導者をやらざるを得なくなった感じです。当時最年少の29歳でA級ライセンスを取得し、ヨーロッパに渡って、UEFAのBライセンスも取得しました。今でもその経験こそが私のコーチングバイブルです。その後Jリーグを離れて33歳の時に大学院に進学しました。順天堂大学大学院博士後期課程を修了したのが38歳なんです。働きながら、妻子もいる状況でしたので大変でした(笑)。
ーー今大学で教えられている科目は?
トレーニング科学の分野が多いですね。スポーツ関係の資格は沢山取得しました。ドイツのライプチヒ大学にも留学しコーディネーショントレーニングの理論を学びました。海外へは15か国ほどの渡航経験があり、多岐にわたる知見を修得させていただきました。経験値と科学を融合できる有機的な人材であると自負しています。