稲葉洸太郎(写真=本人提供、転載禁止)

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響でイベントの中止が相次ぐ中、3月14日から22日にかけて開催予定だったJFA 第25回全日本フットサル選手権大会も中止となった。この決定に伴い、同大会を最後に現役を退くことを表明していたフットサル元日本代表の稲葉洸太郎(Y.S.C.C.横浜)の選手生活が終わってしまった。稲葉はFリーグやフットサル日本代表として長きに渡り活躍。W杯に2度出場、日本のアジア2連覇にも貢献していた。

 稲葉はオフィシャルブログで「プレーをしてピッチで引退の瞬間をむかえるためにトレーニングに励んでいたので、残念な気持ちはありますが、地球規模の話なので、致し方ありません」と胸中を吐露。引退後に関しては「これからの自分として、決まっていることはフットサルを日本の世の中でより大きなものにするために尽力することです」とフットボールへの恩返しを誓っている。【引退報告】の全文は以下の通り。

▽以下全文
【引退のご報告】
 コロナウイルスの影響で、今シーズン最後の大会の全日本選手権が中止になり、約17年間のフットサル選手生活を終えました。
本音を言えば、プレーをしてピッチで引退の瞬間をむかえるためにトレーニングに励んでいたので、残念な気持ちはありますが、地球規模の話なので、致し方ありません。
最近は台風が毎年激しく被害を与えたり、気候もおかしくなっていたりと、コロナウイルスのみならず、温暖化対策などにももっと手を取り合い、このくらいの危機感を持っていったら良いのになーとか思いますが、その話はズレてしまうので、またの機会に。
自分もスポーツ界からのエコ活動を発信/提案していきます!乞うご期待!!
話を戻します。

 現役生活を終え、とてもスッキリとしています。
総じて、本当に楽しく、幸せな選手生活でした!
後悔もなく、やりきれたし、まだまだフットサル界においてやらなければならないことが沢山あるので、変わらない気持ちもありつつといった感じです。
森のくまさんをつくり、そこから
<ヘラクレスFC~渋谷ユナイテッド~FIRE FOX~バルドラール浦安~TháiSơnNam(ベトナム)~フウガドールすみだ~YSCC横浜>
にお世話になり、最後にはタイトルも獲ることが出来ました!

 日本代表としては2004年~2016年までやらせていただき、W杯(2008年&2012年)も2回出させてもらい、アジア2連覇(2012年&2014年)も達成することが出来ました。
遠征で色々な国にも行かせていただきました。
本当になかなかすることのできない経験を沢山させていただき、良いことも悪いことも全て今後の人生の糧になるものばかりです。
その経験や、フットサル人生を通じてできたかけがえのない仲間は最高の宝物です。
ここまで支えてくださったチームメイト、チームスタッフ、スポンサー、仲間、先輩、後輩、サポーター、トレーナー、など、関わってくれた全ての皆様には感謝しかありません。
おかげでここまで来ることが出来ました。
本当にありがとうございました。

 これからの自分として、決まっていることはフットサルを日本の世の中でより大きなものにするために尽力することです。
お世話になったフットボールに恩返しをし、ここまで関わって応援していただいた方々にも恩返しできるような存在を目指します。
そして、愛する家族を幸せにするために精一杯生きていくこと!
それらを自分なりのやり方でこれらを達成すべく頑張っていきますので、引き続きお力を貸してください!
みんなで盛り上げていきましょう!
自分のラストプレーは引退試合まで楽しみにしておいてください!!笑
本当にありがとうございました!!