【基本補償の種類とその内容】

 サッカーは高速で動くスポーツであり、衝突の可能性が高いため怪我のリスクも高いです。

 いくらトレーニングやコンディショニングが完璧でも、事故が発生する可能性はゼロにはできません。

 そこで活用したいのがレクリエーション保険です。

 レクリエーション保険では、イベントに参加する方全員を被保険者(補償の対象となる方)とし、イベント参加中の怪我を補償する団体契約となります。

 具体的には、以下のような補償内容が揃っています。

■保険金の種類・補償内容
▽死亡保険金・後遺障害保険金
(補償内容)死亡保険金は参加者が事故で亡くなってしまった場合に支払われる。後遺障害保険金は日常生活に支障をきたすような後遺症が残ってしまった場合に支払われる。

▽入院保険金
(補償内容)参加者が入院した場合に支払われる保険金で、入院日数に応じて「1日〇円」などと設定される。一般的に入院1日目から補償。

▽手術保険金
(補償内容)手術が必要になった際に支払われる。入院保険金1日の金額の〇倍などと設定され、支払われる保険金は保険商品によって異なる。

▽通院保険金
(補償内容)通院が必要になった場合に支払われる。通院日数に応じて「1日〇円」と設定される。

 【特約付帯で、サッカー中の熱中症のリスクヘッジも可能】

 サッカー大会や試合のみならず、練習の際にも心配なのが熱中症。熱中症は、最悪の場合、命を落とす危険すらあります。

 総務省は、令和4年5月から9月の全国における熱中症による救急搬送人員の累計を71,029人と発表しています。

 これは前年度同期間の救急搬送人員47,877人と比べると、23,152人増となりました。

 中でも10代の場合は、スポーツ中に熱中症にかかる場合が多いです。

 水分補給・塩分補給や休憩を十分に摂っていても、熱中症にかかるリスクは拭いきれません。

 また冬季は、水分補給の回数が少なくなりがちのため、身体から水分が失われやすいのです。

 レクリエーション保険には、熱中症に対する補償を付帯できる商品もあります。

 熱中症による万が一を補償できるケースもあることを踏まえ、熱中症のリスクが高まる時期は特に補償内容をしっかりと確認し、必要に応じて特約を検討することが重要です。

 参加者全員が同一の保険金額となります。

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