今夏、トロフィーをどの高校も手にすることはない。

 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスが高校部活動の集大成の舞台を奪った。4月26日、全国高等学校体育連盟は臨時理事会を開き、高校生最大のスポーツの祭典、全国高校総体(インターハイ)の中止を決定した。全国総体の中止は史上初。指導者らには選手たちの心のケアが求められる。

 全国高校総体(インターハイ)は全国高等学校体育連盟が全国各地で個別に開催していた競技種目別選手権大会を1963年度(昭和38年)の新潟大会から統合し、誕生した。第1回大会が行われてから毎年開催され半世紀以上が経過したが、中止になったのは過去に例がなかった。今年度のインターハイは東京五輪・パラリンピックの影響で、北関東ブロックを中心に21府県で一部競技を除き8月10日から分散開催される予定だった。

▽夏季大会開催競技(30競技)
陸上競技、体操、水泳、バスケットボール、バレーボール、卓球、ソフトテニス、ハンドボール、サッカー、バドミントン、ソフトボール、相撲、柔道、ボート、剣道、レスリング、弓道、テニス、登山、自転車競技、ボクシング、ホッケー、ウエイトリフティング、ヨット、フェンシング、空手道、アーチェリー、なぎなた、カヌー、少林寺拳法

▽令和2年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和2年度全国高校サッカーインターハイ(総体)