矢板中央の高橋健二監督(写真=矢島公彦)

 昨年度に続き4強止まりとなった矢板中央の高橋健二監督は「本当にコロナ禍のなかで大会が無事できるのかどうか不安もありましたが、関係者のご尽力の元でこの大会が行われ、そして準決勝までこれたということに関係者の方々へ感謝の気持ちでいっぱいです。またチームは初戦からPK合戦など接戦のなかこの埼玉スタジアム(ベスト4)まで来れたということで選手に感謝しています。やはり青森山田との力の差はありました。この力強さというものを3日間対策はしてきたんですが、失点を多く取られて敗戦してしまったというのは残念です。そのなかでも選手たちは良く頑張ってくれたなと、評価したいなと思っています」と振り返った。

 矢板中央坂本龍汰キャプテンは、「日本一を目標にしてきて、この試合に掛ける思いは大きかった。矢板中央としてベスト4を超えられていなかったので、このベスト4の壁を破る為にこの3日間調整してきましたが結果的には大敗してしまった。内容的にも良くない試合で、自分たちの目標や夢を達成できず悔しい試合でしたが、青森山田さんは強くて自分たちには叶わない部分は確かにあった。自分たちの分も日本一取ってくれると信じているので、決勝頑張って欲しいと思います」と悔しさを滲ませた。
 1.2年生が多く活躍したチームの今後に関しては「自分たちが勝てなかったのはやはり足りない部分があったからで、この結果に満足はできません。幸い今年は2年生が多く彼らが主体性を持ってやってくれていた。来年こそ日本一を取って欲しいです。簡単なことではないですけど、メンタル的な部分は特に大事にして欲しいと思います。矢板中央は守備的で批判を喰らうことも多いですけど、ここでサッカーができるのは先輩たちが繋いでくれたおかげでもあり決して自分たちの力だけではありません。自分たちも含めて、先輩の思いもこの舞台で晴らして欲しいと思います」と後輩たちへエールを贈った。

▽第99回全国高校サッカー選手権
第99回全国高校サッカー選手権