1年生の時からレギュラーでキープレイヤーの日大藤沢MF植木颯
神奈川の強豪校・日大藤沢において1年生の時から冬の選手権大会にも出場していたMF植木颯。常にチームのことを考える彼は、守備だけでなく攻撃のこともしっかり考えチーム第一のプレーを優先する。目標として“神奈川三冠”を掲げる日大藤沢のキーマンに、決勝戦のことや、関東大会への意気込みなどについて話を聞いた。
ーー決勝戦を振り返っていかがだったでしょうか?
準決勝を勝って、関東大会出場は決まったんですけど、自分たちの目標は「神奈川三冠」で、まずこの関東大会神奈川県予選を獲るということをチーム全員と決めていたので、まず1つ勝ててよかったです。
ーー決勝戦は雨も降って風も強くてコンディション的には厳しい部分もあったと思いますが?
日大藤沢のホームグラウンドは、決勝の時よりも風が強かったりすることも多いので、想定内のことというか、臨機応変に対応することができました。
ーー今までPK戦では2年前の選手権や昨年の選手権神奈川大会の準決勝でも苦い思いがあったと思うのですがに、決勝もPK戦になって1番手を任されました。どんな意気込みで蹴ったのでしょうか?
今まで外すこともあって正直PK戦にはいい思いはなかったんですけど、そこから目を背けないで、練習でもしっかり蹴っていて、そこを監督が見ていてくれたと思うので1番を任されたんだと思います。そういったこともあって、自信を持って蹴ることができました。
ーー準決勝からはメンバーも替わりましたがとくに変わらず試合には臨めましたか?
今年のチームは誰が出ても戦力が劣ることなくいいサッカーができるというのが特徴です。メンバーが替わった中でもしっかりと勝ち切ることができたのは今年のチームの強さなので、その部分では良かったと思います。
ーーU-17日本代表候補でもあるアッパ(勇輝)選手が累積警告で出場できなかったのは痛手だったと思いますがそのあたりも不安はなかったでしょうか?
正直なところでは、いなくてはならない存在の選手だと思うので、苦しくなかったと言えばウソになるのですが、そこは「誰が出ても大丈夫」というチームのストロングがあるので問題ないと思っていました。実際に決勝もしっかり守ることができ無失点で終われたので良かったと思います。
常に献身的なプレーを見せる日大藤沢MF植木颯
ーー個人的には今日の試合はどういったところに注意して臨んだのでしょうか?
相手(桐光学園)の前線が速いというのが分かっていたので、決勝戦は自分としては積極的に攻撃参加するよりもカウンターのケアなど、チームのことを第一に考えながら、チャンスがあれば前に行ってシュートも狙おうと思っていました。
ーー桐光学園は準決勝では高い位置からプレスをかけていましたが、対策などはどう考えていたのでしょうか?
桐光学園が前から来るというのは、監督からも言われたり分かってはいたのですが、自分たちのサッカーができたかというと、それはできていなかったと思います。桐光学園のプレッシャーを警戒し過ぎていた部分もあって、簡単に蹴ってしまうところが多くなってしまいましたし…。本当はそういった中でもボールをつないでいかないといけないとは思っているのですが、難しいゲームで勝つことができたところは評価できるかなと思っています。
ーー森重(陽介)選手が準決勝ではFWとして途中出場、決勝ではCBとしてスタメンでしたが、そのあたりはどう思っていますか?
森重の良さは、FWとCBのどちらでも高いレベルでこなすことができるところだと思うんですけど、CBの練習もしっかりやっていましたし安心して後ろを任せることができました。
ーー今年のチームの特徴はどんなところでしょうか?
仲が良いところだと思うのですが、ピッチ内で言い合うことができてなかったところがあってそこが課題の1つだとは思っています。ただ仲が良い分団結力があるので、一丸となって戦える良さはあると思います。
ーー優勝したことで関東大会では神奈川県1位として出場することになりますが、意気込みを聞かせてください
先輩からも「関東のBじゃ意味ないよ」と言われていたので、決勝は絶対勝たないといけないと思いましたし、優勝したことで神奈川代表としての責任もあるので日大藤沢の強さを、しっかりアピールしたいと思います。
ーーこの後インハイ予選、冬の選手権と続いていきますが、キャプテンとしてやらなければいけないことなどもあると思います。その部分についてはどう思われていますでしょうか?
今年の目標は「神奈川三冠」で、1つ目の関東大会を獲ったのですが、それはもう過去のことと考えて、関東大会でも優勝して、インターハイに向けて神奈川の頂点を獲ることをしっかり意識して、チームにも浸透させていきたいと思っています。
▽令和3年度関東高校サッカー大会神奈川予選
令和3年度関東高校サッカー大会神奈川予選