フィジカルの強さをみせるDF坂本稀吏也

 日本代表・古橋亨梧(ヴィッセル神戸)やU-20日本代表候補・樺山諒乃介(横浜F・マリノス)など近年数々のJリーガーを輩出し注目を集める興國。その興國に今年、セレッソ大阪U-18から加入したDF坂本稀吏也。「持っている能力が桁違い。ヘディングも出来て蹴れてコーチングも出来る。左利きでボランチ、センターバック、サイドバックが出来る彼はスーパーです」と内野監督も絶賛する坂本選手にプリンスリーグ関西第7節阪南大高戦(2-1で勝利)後に話を聞いた。

ーーまず今日の試合を振り返ってもらえますか?

 前半は点も取れてよかったんですけど、その後自分たちの緩みがあって、相手がセットプレーに強いのはわかっていたんですが、自分のミスもあってそこで緩みが出て失点してしまった。セットプレー以外は危ないシーンもそんなになかったんですが、自分たちのミスで取られるシーンが多かった。最後の得点も(永長)鷹虎様様のゴールだったので、自分たちチームの課題である「運びながら得点に結びつける」っていうところをもっと大事にしたいなと思います。

ーーインターハイ予選と近畿大会は出れなかったと思うんですが、その辺でプリンスにかける想いはありましたか?

 やっぱりチーム内にもライバルがいるので、インターハイでも近畿大会でもみんな凄くよかったので、いい刺激がもらえました。その中でも試合に出ていない分走らないとダメだし、そこで色んな刺激を受けて、試合に出るからにはみんなの想いを背負って頑張りたいというのはありました。

ーーその間どういう意識で練習していましたか?

 プリンスの相手が大阪一位の阪南という事もあったので、練習からチーム内のライバルとバチバチにやっていました。

ーー興國に来てユースの時との違いってどんなところに感じますか?

 ユースでもそういうチーム内の高め合いはあったんですが、興國に来てからは頭を使うことが多くなったと思います。また違う刺激を受けて、入って3カ月ぐらいなんですが、凄い成長できている実感があります。

ーー「能力が高い分そんなに考えないでも出来ていたのが興國に入って変わったんではないか」と内野監督がおっしゃっていたんですが、その辺はどうですか?

 間違いないです。セレッソの時はFWだったので、特徴である身体を使うプレーが多かったんですけど、興國に入ってからはサッカーが違うので、興國のスタイルであるボールを回すところで足元が大事になってくるので、頭を使うことが多くなっていると思います。

ーーこれからプレミア昇格に向けてだったり選手権もありますが、坂本君的にはどこが一番重要だと思っていますか?

 やっぱりプレミア昇格がチームで一番の優先順位なので、プリンスでしっかり勝ち点3をとる事を意識しています。その中でも厳しい戦いだと思うんですが、選手権で大阪一位をとって全国優勝も目標としてあります。

ーーインターハイ大阪予選の王者である阪南大高にいい内容で勝てたのは自信になりそうですね?

 そうですね、大阪一位に勝てたって事は大きいです。でも自分の課題は出てきたので、次も履正社で強い相手と出来るので、今からいい準備をして次に挑みたいと思います。

ーー課題が出てきたとの事なんですが、どういうところになりますか?

 右足のところと、最後の決定力のところです。決定的な仕事をするってところで今日も課題が出たので、まだまだ足りないなと思います。これは昔からの課題なのでそこをもっと高めていきたいと思います。

(文・写真=会田健司)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関西
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2021 関西