試合後横断幕を片付ける大阪桐蔭・永野悦次郎監督
8月16日、令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の2回戦で大阪桐蔭(大阪)が関西学院(兵庫)との関西勢対決を2-1で制し3回戦進出を決めた。その大阪桐蔭の永野悦次郎監督に試合後お話を伺った。
ーー勝利おめでとうございます。今日の試合を振り返ってもらえますか?
やっぱりこういうサッカー(フィジカル勝負)にめっぽう弱いですね。今日ここに来てもずっとぼーっとしていた感じがそのままゲームで出てしまった。なんなんですかね。
ーー確かに立ち上がり動きが鈍かった気がしますね。
難しいですね。ちょっと改善して頑張ります。
ーーそれでもそこから持ち直したのは凄かったですね?
うーん、もっと内容を良くしたかったです。ここぞのパスが引っ掛かってしまって勿体ないなって部分と、その後の切り替えで素早く奪い返すって事が出来る時と出来ない時があるので。如何せん全部行ってしまうところもあって、そこは全て行くんじゃなくて場面によっては下がってラインをコントロールするって判断が出来たら良かったんですけど、やっぱりまだまだ予測が足りないですね。自分で考えるって部分ではやろうとしてくれているとは思うんですけど、もっと頭の回転数を上げて自分で考えて言われなくても良いポジションをとって良い判断をダイナミックに出せたらいいなと思っています。
ーー中盤での相手のプレッシャーはかなり強かったですよね。それでも繋ぐところにこだわって局面を打開できているところも見えましたが?
そうですね。まあでも、うちの子らが凄く大人しいんでね。「自分一人で考えなさい」と言うともたつくし、「仲間がカバーしてリスク管理をしてあげなさい」って言うとそれに甘えてしまうし。だからこの夏場っていうのはまだまだ自立が足りないって感じます。
ーー奥野龍登くんが良いゴールを決めましたね。彼の元にだれも喜びに行かなかったですが?
嫌われてるんで誰も喜びに行かなかったですね(笑)。
ーーそういうキャラなんですね(笑)。彼は試合に出れない期間が長かったですが?
この子から気を使ってみんなに声掛けをして、1年生2年生がやるようなことを自分が率先してやるってくれているんで。丁度うちを出た教育実習生の子が来た時にライブ配信なんかで試合を見てくれて「奥野がこんなに大人になった」ってみんなが涙を流してくれてます(笑)。
(文・写真=会田健司)
▽令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
令和3年度全国高校サッカーインターハイ(総体)