選手に指示を出す昭和第一学園・鈴木龍監督

 1月16日、令和3年度東京新人戦(新人選手権大会)第7地区準決勝、昭和第一学園明大八王子の一戦が行われた。試合は前半をスコアレスで折り返すも、後半に昭和第一学園が2得点を奪い明大中野八王子に勝利。関東高校サッカー大会東京予選への出場権を獲得するとともに、決勝へと駒を進めた。

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 この試合に勝利した昭和第一学園の鈴木龍監督はゲーム後、「初めて関東高校サッカー大会東京都予選の出場権を獲得できたのも、練習でやってきたことが出てきているからだと思う。年末から年始にかけて真摯にプレーや練習ができたのかなということと、選手の親御さんやチームのスタッフ、そして学校関係者など多くの人たちに支えられてもらえるということがわかったここ数週間だった」とコメント。

 もう少し早い時間帯で点が取れていてもよかったのではと質問すると「本当はもっと早い段階で点を取りたかったし、そういうチャンスを作り出せていたが、まだまだ試合経験の少なさなどから焦りが出てしまった。もう1つエリアに踏み込みたかった」と答え、FW松尾高源の先制ゴールについては「彼も以前はちょっとヤンチャな面もあったが、今では副キャプテンになって責任感を持ってプレーしている。年末年始もサイドネットへのシュート練習をしっかりやっていた。それを見事に体現して、厳しいところから逆サイドのネットに決めてくれた。チームを象徴するようなゴール」と称賛した。

 また途中出場で好機を作り出したMF中坂政睦について聞くと「彼はもともとレギュラーの選手だが、なかなか自分の殻が破れなかったところがあった。ただ年を越して成長し、チームでやろうとしているアシストを見せてくれたりしていたので、殻を破ることができてきたのかなと安心した。今後に期待の選手」と話した。

 次戦に向けての意気込みを聞くと、「関東高校サッカー大会東京都予選には初めての出場となるのでどのチームにを胸を借りるつもりで臨みたい。今は再び新型コロナ観戦拡大の影響でなかなか練習もできない状況。学校や保護者の方の協力が必要になる部分もあるが、それが実を結ぶ大会にしたい」と語った。

▽令和3年度東京新人戦(新人選手権大会)第7地区
令和3年度東京新人戦(新人選手権大会)第7地区