選手たちに指示を送る大冠の高田真光監督

 2月6日、令和3年度大阪公立高校プレ大会予選グループが各地で行われ、つグループの大冠は前半から相手を押し込み先制したものの、後半に追い付かれ1-1で東と引き分けた。これで1勝1分とした大冠は予選グループを1位で突破した。

 ゲーム後、大冠の高田真光監督は「トータル18本シュートを打って1点と、課題が明確だと感じました。最後のフィニッシュのところだったりラストパスの精度がまだかなり低いので、これからまずはリーグ戦、インターハイに向けてそこを修正していくのが大事なのかなと今日の試合を通じて感じました」と試合を振り返った。

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 昨年の選手権での快進撃が記憶に新しい大冠だが、「選手自身も『大きな目標というよりも目先の1日、1試合を大切にしていこう!』と決めたので前回の選手権でベスト16まで行きましたけど、そこをラインにする訳ではなくて、この公立校大会の1試合も大事ですし、練習試合の1試合も大事ですし、すべての試合やすべての練習でちゃんと全員が全力を出せるように」と今年の目標についてコメント。

 今年のチームは「精神的に幼い子が多くて、その日の気分で左右されてしまうところがあるので、サッカーの熱がまだ揃っていないところはあるんですが、少しずつ全員が同じ方向を向いてきてはいるので、考え方をチーム全員で合わせていけるようにマネージメントをしているところです。そういうところもまだまだ課題なのかなと思います」とまだチーム全体の意識を統一させている段階だ。

 そして高田監督は「デュエルの強さは去年のチームから引き継いでいる部分も多いので、今の段階でもそこは戦えているんですけど、今年のチームはタレントがいないので、チーム全体でワンプレーをこだわっていかないと、中々勝ち進めないのかなと思うので、去年以上にチーム力とか個人の意識を高く持たないと勝てないのかなと思います」と今後を見据えた。

 今大会、決勝トーナメント進出を決めた大冠は「目先の試合に集中することに徹底するんですが、公立校だけの大会なので、頭の片隅では"優勝をする"という気持ちを持ってもらいたいですし、私自身も優勝を意識しながらも、先を見過ぎず1試合1試合戦っていきたい」と、優勝を狙いながらもワンプレー、1試合を大事に戦っていく。

 (文・写真=会田健司)

▽令和3年度大阪公立高校プレ大会
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