相手の決定機を果敢な飛び出しで阻止する千里キャプテンGK広江太紋
3月5日、令和3年度大阪公立高校プレ大会の準決勝がJグリーン堺で行われ、千里vs芥川はFW永山のゴールで先制した千里が1-0でそのまま逃げ切り決勝に進出。千里は大阪公立校No.1を目指し、3月6日にJグリーン堺S1で茨木と対戦する。
ゲーム後、千里のキャプテンGK広江太紋は「自分たちでボールは結構持てていたんですけど、シュートまで行けずに相手に打たれるって場面が多くて、ちょっと難しい試合だったんですが、でもしっかり後半気持ちを切り替えて前が取り切ってくれたので、こっちは守り切るだけでした」と試合を振り返った。
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後半に相手の決定機を飛び出して防いだシーンは「大ピンチはそこまでなかったんですが、あそこで飛び出す判断をしてしっかり防げたのは自分が集中できていた証」とコメント。
広江は「これは毎試合一緒なんですけど、自分はGKなので前で走り回ってボールに関わることが出来ないので、一番できるのが声でのサポート。そこはキャプテンとしても毎試合意識している」と、試合中は味方を鼓舞する声を欠かさない。ゴールキックから短いパスを繋ぐスタイルについては「去年は蹴っていたんですが、今年から繋ぐようになって大分上手くなってきて、こういう良いピッチでやらせてもらっている環境もあって大分安定してきた」と手応えも口にする。
今大会は順調に勝ち進んできた千里だが、新チームが始まってからは「ボールを持てるけど点が入らなくて勝てない」と練習試合でも勝てない試合が続いた。「前も後ろもそれがめちゃめちゃ悔しかった」とその悔しさを持ちながら今大会に挑んでいた。「練習でもモチベーションが上がり切らない時期もあったんですが、今は毎週明確な目標があって、チームの雰囲気も良いですし、試合にもみんな全力で挑めている」と難しい時期もあったが勝ち上がるごとにチームの意識も上がってきている。
「最後にやったのは小学校の頃」と決勝の舞台はJグリーン堺のメイン会場であるS1。そして相手は強敵茨木だ。大阪公立校No.1を勝ち取るためにS1でも最後尾から千里の守護神は仲間を鼓舞する声を響かせる。最後にキャプテンは「更に良い環境で、目標にしていた場所でもあるので、明日は全部の力を出し切りたい」と決勝に向けて意気込んだ。
(文・写真=会田健司)
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