鵬翔のエースナンバーといえば興梠慎三(北海道コンサドーレ札幌)や増田誓志(元鹿島アントラーズほか)などが背負ってきた13番。新チームでこの背番号を背負うのがセントラルFC宮崎出身の新2年生FW永富裕汰だ。

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　永富は懐も深く、ポストプレーで攻撃の起点となり、持ち込んでのシュート、クロスからのヘディングやボレーなどゴールまでの形を持つ万能型FWだ。

　中学時代はFWに良い選手が揃っていたこともありボランチも経験したが、「鵬翔高校が全国大会で優勝したのをテレビで観て"行きたいな"と思っていた」と鵬翔に入ってからは「また点を取りたい」とFWに挑戦。1年次から出場機会を掴むと新チームではエースナンバーを託された。

　「エース番号も渡したので期待しています。昔から13番は鵬翔の一番の目玉選手。それを2年生から付けるので自覚を持って戦ってもらいたい。これからもっと成長もするし良い選手になる」と上永智宏監督も永富に期待を寄せる。

　九州新人大会の代替大会である2022 九州高等学校サッカー大会～九州はひとつ～の筑陽学園戦ではこぼれ球に反応、ヘディング、ボレーと多彩な形でハットトリックを達成。その能力を存分に発揮した永富は、その後の試合でも前線で攻撃の起点となるプレーをみせた。

　「まだ先輩について行っている感じ」と話した永富だが、「大事な局面でしっかり点を取って、チームを勝たせられるような選手になりたい」とエースの自覚も芽生えてきている。「新人戦も総体も選手権も全部取りたい。去年は(選手権の)決勝で宮崎日大に負けているので取り返して、去年の3年生の分も頑張りたい」と、今年は宮崎で3冠を目指すときっぱり。

　将来は「点も取れるしアシストも出来る選手になってプロサッカー選手になりたい」と話すFW永富裕汰に是非注目して欲しい。

【永富裕汰】
■学年
1年

　(文・写真＝会田健司)