U-23カタール代表戦で先制点を決めた斉藤光毅(写真=JFA)

 ドバイカップU-23に出場中のU-21日本代表は、2戦目のU-23カタール代表に2-0で勝利。1戦目のU-23クロアチア代表戦に続き、2連勝を飾った。

 U-23カタール戦で大きな存在感を示したのが斉藤光毅(ロンメルSK/横浜FCユース出身)だ。

 53分、右サイドを抜け出したFW細谷真大(柏レイソル/柏レイソルU-18出身)からのクロスを受けると、相手の股を抜くシュートをゴール左隅に突き刺した。チーム待望の先制点であり、自身の今大会初得点だった。

 「シンプルに嬉しいなと。ずっと欲しいと言っていた点も取れて、ホッとしている気持ちもあるというか。前半1回ポストに当てて焦っていた気持ちもあったんですけど、そのなかでゴール前で落ち着いてゴールできたというのは成長とも捉えられる。これからもそのメンタリティは続けたいなと思っています」

 そう自身のゴールを喜んだ斉藤は、チームの成長も感じている。2024年のパリ五輪を目指して立ち上げられたU-21日本代表は、このドバイカップが初の公式的な対外試合。発足間もないが、試合を重ねるごとに連係が図れているという。

 「自分は大岩剛監督の下で初めての試合なんですけど、最初にやった練習よりももちろん試合のほうがみんなコミュニケーションを取ってより良くなっています。ただ、これからもっと練習や試合を重ねて、より良くしないと、A代表には届かない。本当に選手一人ひとりが上の目標を持って、そこを本気で目指さないと、その目標には手が届かない。口だけじゃなくて全員が本気で目指していけるような集団を作っていかなきゃいけない。そういうチームが強いので、自分も含めてもっと高みを目指していきたいなと思っています」

 将来的に目指すのはA代表だ。そしてU-21日本代表での活躍がそのままアピールにつながる。

 「このチームでめちゃくちゃ結果を残せば、多くの人がA代表に上がれると思うし、A代表の人もプレッシャーを感じると思う。どれだけ上を目指せるか。本当に上に行く気持ちでやっていかなきゃいけない。危機感、向上心を持ってやっていかなきゃいけないと思います」

 ”上”に辿り着くためにも、まずはドバイカップ制覇を成し遂げたいところだ。チームは3月29日、優勝を懸けてU-23サウジアラビア代表との順位決定戦に臨む。