宇都宮短大附は準決勝で真岡を下して決勝に進出(写真=多田哲平)

 一方で看過できないのは攻撃だ。決定機をいくつか作りながらもノーゴール。シュートがポストやバーに阻まれるシーンも少なくなかった。

【フォトギャラリー】真岡 vs 宇都宮短大附

 「今日は真岡は前に来たけど、上手く相手を押し込むことができた。あとは最後決めきるところ。真岡も身体を張って守ってきていたので、そこでもうひとつ、10番の田上(羅以伽/3年)が個で決めきるか、それとももっと前の人数を増やして決めきるか、そこは課題」

 そう指揮官は語る。果たして8日の佐野日大との決勝戦では、その攻撃の課題を少しでも改善できるのか。

 強敵の真岡との接戦を制したとあって、決勝への勢いは十分。岩崎監督は「今日、佐野日大の試合のあとにやって、延長、PK戦まで戦った。勝ったばかりの今は気持ち的に乗っていますけど、かなり疲労がくるはず」と冷静に分析したうえで、「その意味でも自分たちのメンタルが試される試合になる。決勝では、失うものが何もない状況のなかで、今までやってきたことをもっと発揮してもらいたい」と選手たちの奮起に期待を寄せる。

 関東大会へ弾みをつけるためにも決勝での勝利は重要となる。

 「まず明日決勝があるので、それをしっかり戦って、頂点を取りたい。あとは今、矢板中央に阻まれて関東に出ていく機会がない。自分たちは関東に出て行って、自分たちがどれだけやれるか、力を試していきたい。まずは明日、決勝に勝って、関東大会にチャンピオンとして出ていきたいですね」。指揮官は意気軒高だ。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度関東高校サッカー大会栃木予選
令和4年度関東高校サッカー大会栃木予選