試合前に選手たちに話しかける東播工の園家晋一監督(写真=会田健司)
5月15日、令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)兵庫予選4回戦が行われ、東播工は三田学園と対戦し、残念ながら0-5で敗戦。
強豪校相手に勇敢に戦い大会を去った。
「うちはずっと三田学園みたいな"優勝を狙えるチームにチャレンジしよう!"とやってきて5年目で初めて辿り着いた感じなんです。今までは力が均衡しているチームに負けてここまで来れなかったので、そういう意味では目標は達成されました。70分間しっかり戦えたので、これをきっかけに意識を変えてもらって、こういうゲームを0-0、0-1で終われるように選手権まで練習するだけです」
試合には敗れたものの園家晋一監督は満足そうにゲームを振り返った。
東播工は過去にはベスト4という成績の時代もあったというが、近年は勝ち上がれない時代が続き、園家晋一監督が就任5年目でようやくたどり着いた舞台だった。試合前の選手たちはグラウンドや対戦相手に目を輝かせた。その舞台だったからこそ、東播工イレブンはリードを許しても戦う気持ちが折れることはなかった。そして試合終了間際には決定機までたどり着いた。強豪相手に戦ったこの経験はチームにとって大きな財産だ。
「出来るだけ0-0の時間を引きずって、一発チャンスがあれば点を取りたかったんですが。プレスを掛ける位置を制限して、DFラインもそんなに高く上げないようにしたんですけど、5分で失点してしまったのが痛かったです。守備でどこで取りに行くのか、フリーになった時に形を変える練習をやってきたのでそれは全て出来ました。チームの出来としては95点。"やったー!これで前に進めるぞ!"って感じです」
早いうちに失点をした事で理想のプランは崩れたが、選手たちの気持ちは全く途切れず、最後まで練習してきた事を実践。上のレベルの相手との真剣勝負を経験したことで次のステージに進める。
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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)兵庫予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)兵庫予選