履正社の守護神GK湯地駿介

 小2でサッカーを始め小4でFPとGKをやるようになったという湯地。

 「サッカーをやるきっかけがイナズマイレブンだったんですが、主人公の円堂守が好きで。僕にはお兄ちゃんがいるんですが、お兄ちゃんも円堂守が好きでGKをやり始めて。それを見てお兄ちゃんも円堂守も"かっこいいなー!"と思ってGKをやってみようと思いました」

 「僕は小さいので、それをカバーできるフィジカル、ジャンプ力だったりアジリティやスピードの部分を強化しています。それと頭の回転を速くしていて、相手の選手やプロの選手の映像を見て"こういう持ち方した時はこっちに蹴ってくる"というのを研究しています」と身長の小ささをカバーする為に研究を欠かさない。

 「いつも家に帰ってから10分くらいイメージトレーニングをしていて、ビルドアップだったり1対1だったり毎日違うんですが、茨木グラウンドで僕が構えているイメージで、古田君だったりFWと1対1をしているのを想像して"この持ち方をしたからこっちだ"とやったりいます。それが実際にプレーに出ている実感があります」と家に帰ってもイメージトレーニングをするほどの熱心さだ。

 さらに「毎日スクワットのジャンプや足首で飛ぶジャンプや重りを持ったジャンプを30回以上やっています」とジャンプ力やアジリティの向上にも余念なし。

 「履正社の中で比べるんじゃなくて日本全体で比べたら僕自身まだまだレベルが低いので、僕はそんなに上手いプレイヤーではないですけど失点ゼロで行けるようにもっとレベルアップしたいと思っています」

 円堂守と兄に憧れてGKを志した少年は今でも日々自身を磨いている。

 (文・写真=会田健司)

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