チームをまとめるキャプテンの竹内皐樹
帝京長岡を撃破したことで選手たちはより自信を深めた。宮本監督も「準決勝前は選手たちも“帝京長岡と戦える”とか“帝京長岡を倒せる”ということをずっと考えていたと思います。その思いがあったからこそ、試合中も帝京長岡さんに怯むことなく勢いを持ち続けて立ち向かうことができた。準決勝後は“帝京長岡さんに勝ったのに、決勝で負けてしまったらどうしよう…”という不安はなかったですね。逆に“帝京長岡さんに勝った”という流れがある中での日本文理さんとの試合だったので、もうやるしかないと。今までの勢いを全部出し切ることができました」と語る。
そして翌日に迎えた日本文理との決勝。勢いに乗る開志学園JSCは前半から攻勢を強める。するとDF長谷川からのクロスに、MF佐々木楽登がヘディングシュートを放ちネットを揺らす。インハイ予選全5試合で1失点と堅守を誇ったディフェンスも全員がハードワークし、準決勝まで4試合24得点という高い攻撃力を備えた日本文理に得点を許さない。そして1-0と開志学園JSCがリードのまま、試合終了を告げるホイッスルが吹かれた。
優勝を決めた瞬間、FW平嵩矢は「開志学園JSCを選んだ理由の1つが全国大会に出場するためだったし、チームとしても“インハイ出場、プリンスリーグ昇格、選手権出場”という目標の1つを達成できたのはうれしかった」と振り返った。同時に「ただ決勝に出られなかった悔しさもあった。あれからゴール前のテクニックやゴール前のプレー、ペナルティエリア内でのプレーというのは人一倍点を取れるように練習してきた。守備の部分でも、走ったり、プレスバックとかチームに貢献できるプレーを頑張りたいと思っている」と自分を磨き上げていった。
次回はインターハイ予選を勝ち抜くことができた要因や阪南大高との一戦などについて紹介する。