前後半の80分間、静岡学園の強烈な攻撃にさらされながらも、見事に耐え抜いた末に掴んだ勝利だった。シュート数は2本対13本と圧倒された。最終盤のFKなどポストに救われる場面も一度ではなく、何度もゴール寸前のところまで運ばれた。

 それでもCBの森を中心とした磐田東の守備陣は最後まで崩れなかった。試合が進むにつれ、「ここまで来たんだぞ」「あと少しだぞ」と声が挙がり、ますます集中力は高まった。登録外のメンバーが並ぶスタンドからの応援にも自然と熱が入り、それがピッチ上の選手にエネルギーを与えてもいた。

【次のページ】 静学撃破で手にした自信…磐田東のCB森蓮太「今後の人生に関わってくる」(3)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選