持ち前のフィード能力と対人の強さを垣間見せた(写真=徳原隆元)
一方でCBにポジションを移した後半は、ひとつのミスが失点に直結する恐ろしさを改めて痛感させられた。
「後半は自分のミスから失点したので、まずそこを反省しなければいけない。やっぱりCBなので、もっとコミュニケーションを取って、チームの完成度を高めることと、自分もその一員としてチームの力になれるようにやっていきたい」
59分、自陣で味方につなごうとしたパスをデルリス・ゴンサレスにカットされると、そのまま持ち運ばれ強烈なシュートを叩き込まれたのである。
伊藤はこう振り返る。「完全に読まれていたので、そこでCBがリスクをかけてまで縦パスを入れるべきではないと感じています。ミスから失点につながるというのは、身に染みて感じたので、二度とないように、リスクを負わないプレーをしていかないといけないなと思っています」。
伊藤にとって自信と課題の両方を掴んだデビュー戦となった。「デビュー戦でしたけど、周りの選手が上手くボールを預けてくれたし、サポートしてくれたので、上手くスムーズに入れました。それは良かったと思います」と言いつつ、「(メンバー争いに割って入るには)まだまだ厳しい。メンバー争いは厳しい戦いなので、どうチームの勝利に貢献していけるかを考えながらやっていきたいです」と語った。
とはいえ、大きな一歩を踏み出し、その大きなポテンシャルを見せつけたのは間違いない。伸び盛りのDFのさらなる飛躍が期待される。
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