興國DF西川楓人(写真=会田健司)
そんな自信満々の西川だが、相棒の常藤と新チーム始動から上手くいった訳ではないそうで、「最初は自分も全然ダメで、(常藤)奏も全然ダメで。二人でずっとコミュニケーションを取りながらやってきて、試合を重ねるごとに自信が付いてきました」と振り返る。それが試合を重ねることによって「今は全国でも全然やり合えると思っています」という自信を手に入れた。
5月に関東に遠征して大学生と試合を重ね、守備面では「大学生とも無失点で全然やれたので、大学生に比べたら(高校生は)強度がもっと落ちるので、失点する気がしないし、全然守れると思っています」と自信を深めている。
「特に話し合ってやっている訳ではなくて感覚でやっています」という常藤、宇田とのビルドアップに関しても「この3人でやっていればプレスに来ても取れないと思う」と話す。
あと西川やチームにとって、必要になってくるのが結果だ。「周りの声をかき消すぐらいとにかくでかい声を出して、"気持ちで戦うぞ!”という感じでやっています。声を出して自分の力の120%を出せるように」と今年のチームは試合中に"シャウト!"と声を掛け合っている。これはこれ以上ない結果を残した昨年の青森山田の3冠をリスペクトして始めたものだ。
脱力して普段の力を出す。そして声を出して気持ちで戦う。"脱力"と"戦う"を体現するのは簡単ではないが、自信を付けることで自然と出来るようになるのかもしれない。そして結果を残すことで年代別代表やプロへの道が開ける。
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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
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