履正社10番MF名願斗哉(写真=会田健司)
「自分の中で決め切る決定力が課題だった。いつも力んで外してしまったり、相手に当ててしまったりしていたので、練習からシュートを打ち切る感じでやっていたので、そこは練習の成果が出たかなと思います」
「最初はニアに蹴ろうと思ったんですけど、GKがニア寄りに立っていてニアに飛び込む準備をしているように見えたので、ファーに蹴れば逆を突けると思って蹴る前にファーに変えました」とFKを直接沈めた先制ゴール。そして「一人抜いてから相手が食いついてこなかったので、利き足の方に持っていけて自然とシュートが打てた」と得意のカットインドリブルから右足で決勝ゴールを決めた。
ファインセーブを続けていた相手GKに対し「一回キックフェイントを入れたらGKが屈んだので、タイミングをはずせたかなと思います」とフェイントを入れた上でシュートの直前でも落ち着いて周りが見えている。
ここに名願の成長がみえる。昨年もドリブルでは違いをみせていたが、フィニッシュで決め切れないシーンも多かった。しかし、最高学年となり責任感も増し、高校選抜にも選ばれたことで意識も変わった。そしてプレミアリーグでも3試合連続ゴールを決めるなど、シュートを決め切れる選手になった。
それでも高卒プロ入りを目指す名願に満足感はない。「プロに行けたらいいんですが、まだ何も決まっていないし、自分自身もっと成長しないといけないし、まだまだ足りないところがあります。プレミアはレベルが高いですけど、そこでも違うレベルになってみせないといけないし、そういう選手にならないといけない」とまだまだ上を目指す。
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