このゴールを生んだのは、鋭い嗅覚だった。右サイドハーフを務めていた谷野だが、この時は中央に、しかもやや左サイド寄りに、ポジションを移していた。この動きが神谷からのパスを引き出し、またDFを惑わせたのだろう。
谷野は、その時の意識を「真ん中よりサイドからの突破をずっと狙っていたけど、あの時は感覚的に走っていました。逆(左)サイドでガチャガチャとなっていた時に、『お、真ん中が空いてる』と思って、中央にいっちゃったみたいな感じです」と言葉にする。
「真ん中に入っていって背後に抜けるのは得意」という形から50メートル5.9秒の快足を飛ばしてゴール。決まった瞬間は「正直実感が沸かなかったんですけど、『おお、入っちゃった』って感じだった」と笑う。
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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選