フィニッシュには絶対の自信を持つ(写真=多田哲平)
劉にとって、サッカーに打ち込める環境は、この上なく魅力的に映ったのだろう。
「台湾に日本人の指導者の方がいて、そういう方に勧められたのもあって。それで実際に学校を見て決めました。寮があるのは、すごくありがたいです。いつでもグラウンドにいってボールを蹴れるので」
劉に暁星国際入りを勧めたのは黒田和生氏だった。かつて滝川第二を全国屈指の強豪校に育て上げた名将で、2012年~2013年にチャイニーズタイペイサッカー協会のユース育成統括を務め、U-13代表とU-18代表監督も歴任した。また2016年11月~2017年8月まではチャイニーズダイペイのA代表も指揮した人物である。
黒田氏のサポートもあって夢への第一歩を踏み出した劉は、すぐに日本に馴染めたという。その要因として、母親が以前、日本に留学していた縁があったのは大きかった。
「初めはやっぱり不安はありましたけど、日本には小さい頃から何度も来ていたし、お母さんとは日本語で喋っていたので、すぐに馴染むことができました」
コミュニケーションには問題なく、留学を前に、日本語だけでなく数学や英語の勉強にも取り組んできたのだった。
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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選
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