劉擁する暁星国際は”昨年”のリベンジを狙う(写真=多田哲平)

 サッカー部でもすぐに頭角を現わし、中学3年次には全国中学校サッカー大会で千葉県予選制覇と全国大会出場に貢献した。高校に入っても、1年次からトップチームに参加し、2年次にはレギュラーとして活躍してきた。

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 最終学年となった今年は、前線の核としてチームをけん引。持ち前のフィニッシュワークで得点源となり、守備となれば運動量豊富にボールを追い、ハイプレスの急先鋒として機能する。

 劉が目指すのは当然「プロサッカー選手」だ。最終学年になった今もその想いは強く、「高卒でなれなくても、大学に行って成長して、必ずなります」と力強く宣言する。

 そんな劉にとって、直近の目標となるのが、インターハイでの全国出場である。暁星国際は昨年のインターハイ予選で、千葉明徳市立柏習志野といった強豪を次々に撃破し、決勝へと進出したものの、全国出場をかけた大一番で流通経済大柏に0-6で敗れた。

 決勝に出場しながらも無得点に終わった劉自身、「やっぱり悔しさがあって、もう一回決勝に出て、今度は勝ちたい」とリベンジへの想いを燃やす。

 暁星国際の躍進には、この背番号10の活躍は不可欠。異国の地で奮闘を続けるストライカーから目が離せない。

(文・写真=多田哲平)

▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選
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