インタビューに答える履正社の平野直樹監督(写真=会田健司)
履正社は令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選準決勝で近大附を破り、5大会ぶり4回目全国大会出場を決めると、決勝では関大北陽を下し初優勝を飾った。
「正直嬉しいです。これだけ激戦区の大阪でチャンピオンになるのは簡単ではないので、タイトルを獲れたことを非常に嬉しく思っています」
平野直樹監督は試合後のインタビューでそう喜んだ。
大阪の高校としては唯一のプレミアリーグ所属チームとなる履正社は中央トーナメント2回戦から登場。全ての試合が接戦となり、難しい試合を勝ち切っての優勝となった。
初戦の常翔学園戦では相手が退場者を出し数的優位に立ったものの、相手の気迫に押し込まれ一時は同点に追い付かれた。準々決勝では東海大仰星の縦に速い攻撃に苦戦し、セカンドボールを拾われる展開が続き、先制されるも追い付いて延長終了間際に勝ち越した。準決勝の近大附戦ではボールを握ったものの崩しきれず、PK戦で何とか押し切った。
そして決勝ではボールを支配しながらも、関大北陽に先制される苦しい展開。しかし選手交代も使いながら終盤の2ゴールで逆転してみせた。 相手が自分たちを研究してくる中で、長いボールを蹴られ、ボールを持たされる展開も多く、本来の履正社の武器であるアグレッシブな守備で相手の自由を奪い、ゴールへもアグレッシブに向かうという部分が出しづらい試合が多かった。リーグ戦の90分とは違い、今大会は70分という試合時間もあって、ハイテンポな試合になった事も影響した。【次のページ】 履正社の平野直樹監督「ハードワークという言葉をなくしたい」(2)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)大阪予選