中央学院戦では2得点を決めた(写真=多田哲平)
しかし、2年になった今年からエースナンバーを託された郡司は「急に10番を渡されて最初はビックリした」という。名門の10番を背負うことに重圧を感じずにはいられなかった。
「最近は慣れてきましたけど、初めはまったく上手くいかなかったんです。プレッシャーでメンタル的にやられた時期もあって」
4月から行われているプレミアリーグEASTでは無得点。7試合消化時点で12チーム中11位に沈むチームをなかなか勝利に導けていない。それでも波多監督や中村健太コーチらの「シュート意識を高く持て」とのアドバイスを受け、今年からシュートの自主練習に打ち込んできた成果がこのインターハイ予選で徐々に表われ始めている。
波多監督は「練習中も試合中も、周りに対して強く要求するので、その分、自分自身が見せていかないといけない。そういう責任はついているんじゃないかなと思います」と評す。
ここからさらなる量産体制に入るためにも、今大会にかける気持ちは一層強い。
「プレミアで点が取れず、これではまずいと危機感を持っていました。だからこのインターハイという大会で2試合連続ゴールできたのは良かった。これで流れに乗れればなと」。
流れに乗ってきたという、ひとつの証明になるのが、日体大柏との決勝だろう。準決勝で流通経済大柏を3-0で打ち破って勝ち上がってきた相手との大一番に向けてもスタンスは不変だ。
「10番を背負っている以上、絶対に点を決めなければいけない。ノッている相手だと思うので、今日勝ったことで気を緩めず、明日も自分が点を取って勝ちたいです」。
2年生10番が市立船橋を3大会ぶりの全国へ導くか。郡司は言葉に力を込めた。
(文・写真=多田哲平)
▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選