市立船橋は15度目の総体県予選制覇を果たした(写真=多田哲平)
市立船橋は令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選の決勝で日体大柏を下し、15度目の大会制覇。3大会ぶり29回目の全国出場を決めた。
激戦区の千葉を勝ち抜いたその戦いぶりは見事だった。
八千代とのラウンド16(2-1)では立ち上がりの劣勢をはね返すと、MF丸山侑吾(3年)とMF白土典汰(2年)のゴールで勝ち越し。中央学院との準々決勝(6-0)では前半の3得点で満足せず、後半に3点を追加して圧倒。2得点ずつのFW郡司璃来(2年)とFW渡邉慎和ムセマ(3年)に加え、FW青垣翔(3年)、MF森駿人(2年)が結果を残した。
習志野との準決勝(2-0)では相手に主導権を渡さないまま完封勝利。郡司と渡邉は2戦連続弾と決定力の高さを示した。
延長戦に及んだ日体大柏との決勝では、最後まで流れのなかから得点を許さなかった。相手の強力なアタッカー陣に対し、DF藤田大登(3年)、DF懸樋開(2年)、DF佐藤凛音(2年)、MF内川遼(2年)、GK田中公大(3年)という守備陣が粘り強く対応し続け、CK以外では綻びを見せなかった。そして郡司の先制点の他、MF北川礁(3年)のプレースキックから藤田と懸樋のヘディング弾で見事に勝ち切った。
市立船橋を率いる波多秀吾監督は以下のように振り返る。
「強さ、迫力のある相手にうちのディフェンスラインが粘れるかが戦前の予想でした。セットプレー中心に攻めてくる相手はすごく迫力がありましたけど、それをなんとか粘って、逆に点数を取れたのはすごく大きかった」
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▽令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選
令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)千葉予選