元ブラジル代表でレヴァクーゼンやバイエルンなどで活躍したゼ・ロベルト氏とのツーショット(写真=興國サッカー部提供)

ーー海外の選手と一緒に生活してみて、どんなところに文化の違いを感じましたか?

 食べ物では肉の量が全然違って、食べる量も違いました。あとはブラジル人選手が5人ぐらいいたんですが、ブラジル人は常にサッカーボールを持っていて、ビーチに行ってもサッカーボールでビーチバレーをやっていたりとか。そういうところにサッカー王国を感じました。

ーー対戦相手のフラメンゴとバスコ・ダ・ガマはどうでしたか?

 いい意味で遊ばれている感がありました。内野監督も脱力といつも言っているんですが、そういうところが日本と全然違って、結果も出すしプレーでも魅せるので凄いなと思いました。それでも自分のストロングポイントである、前を向いてドリブルで仕掛けてゴールに直結するプレーというのは全然出せたので、あとは課題の守備のところを改善できればと思っています。

ーー日本の同年代の中ではフィジカルは強い方だと思うのですが、それでも全然違いましたか?

 はい、全然違いました。抜かれた後の粘り具合だったり、ブラジル人は常に前向きでプレーしようとするので、抜けれてもファールしようとしてくるんです。そういうところに"絶対失点したくない"というのを感じましたし、守備陣の怖さが全然違くて簡単にはやらせてもらえない感じがありました。

ーー今までは想像で海外に行きたいと言っていたと思うのですが、今回の合宿を経験してみて考えが変わったところはありますか?

 自分が想像していたより全然やれるという手応えはありました。

ーーブラジル合宿を経験したことで次の7月のドイツ合宿に向けて気持ちも違うと思うのですが、そこはどう思っていますか?

 次はバイエルンのスタッフたちの前でプレーをするので、もっと結果を出さないといけないですし、チャンスがあれば契約を勝ち取る事も狙っていますし、最後のバイエルンU-19との記念マッチでも結果を出すのが今の目標です。

ーープリンスでは日本に帰ってきていきなりの活躍でしたが、帰ってきてやり易さは感じましたか?

 凄く感じました。やっぱり話せるっていうのが全然違くて、向こうでは言葉でのオーガナイズが出来なかったので、自分がフリーの時にパスを出して欲しいとかをプレーで示すしかなかくて。でも興國ではポジション取りだったり、パスも"良いところに出してくれるな"と凄く感じました。あとは海外に行ったことで自分の守備の強度が強くなったと感じました。凄くボールを取れる回数が増えたので、そこは経験として活きた部分だと思うので、インターハイがある中で、行かせてくれた監督やチームメイトに感謝したいです。

ーー先制点のアシストの場面でも脱力出来ていて、プレッシャーが来ていても思い通りのプレーが出来たように見えましたが?

 監督からも"良い守備からじゃないと良い攻撃は出来ない"と言われていたので、良い守備から良いところで前向きで受けられたので、足の速い山﨑(帝)君に速いパスを付けられて、思い通りのプレーが出来ました。

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