前橋育英では腕章を託される(写真=古部亮)
世界への意識を強めたきっかけは、ミーティング中に見せられた映像だったという。そこには、つい11日前までフランスで行われていた第48回モーリスレベロトーナメントを戦うU-19日本代表が映っていた。
5、6位決定戦でアルゼンチンに粘りながらも2-3で競り負け、大会通算1勝1分2敗と世界の厳しさを味わった、ひとつ上(あるいは同年齢)の選手の姿を見て、徳永は世界との距離を痛感したという。
「自分で経験するのが一番早いと思うんですけど、映像を見せてもらって実感できました。自分たちはこのままでは世界には勝てないと」
世界で戦うために必要なのが、プラスアルファの武器だ。
「攻撃の面でもう1個前に入っていくところが課題です。自分以上にゲームを読む力がある選手がいた時に自分が外されてしまったらもったいないので、(ボランチでコンビを)組む相手によって自分はどっちもできるところを示せるようにしたい。
ドリブルで1個入っていけたり、決定的なパスが出せたり、そして自分でも点が取れるような選手になるために、ずっと取り組んできています。プレミアリーグを通して確実に良くなっていっていて、自分のパスで得点やチャンスが本当に増えてきています。そこが強みになるまで突き詰めたい」
”世界基準”を実感したMFは、ここからさらに飛躍的な成長を遂げそうだ。「代表にずっと選ばれ続ける選手、代表に必要とされる選手になる」と意気込んでいる。
(文・写真=多田哲平)
▽2022年度 U-18日本代表 国際試合
2022年度 U-18日本代表 国際試合