チームを率いるのは、かつて「柏のプリンス」とも言われたクラブOBの酒井直樹氏だ(写真=多田哲平)
柏レイソルU-18は6月26日、高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2022 EASTの第10節でJFAアカデミー福島U-18に3-1で勝利。今季3勝目を挙げた。
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JFAアカデミー福島U-18戦は、前半にMF花松隆之祐(3年)とFW山本桜大(3年)のゴールで2点を先取したものの、後半は相手にペースを握られ守勢に回る時間も長かった。それでもセットプレーからMF大橋斗唯(3年)のヘディング弾で3点目を奪い、結果的に3-1。今までは技巧派集団のイメージが先行していたチームだったが、悪い流れをはね返して勝ち切った姿には、力強さを感じさせた。
昨年からアカデミーのヘッドオブコーチ兼U-18監督を務める酒井直樹氏は以下のように試合を振り返る。
「始動時からコンセプトのひとつとして言ってきているのがタフネスです。トップチームの強度に少しでも近づけようと。初めは多少試合の進め方が雑になったとしても、強度を向上していけば、質につながってくる。
このゲームでも、相手にボールを握られても、中央や背後はやらせないよと。今までのレイソルってあまりそういう守備ができなかったですが、今年はそういったところのチーム戦術、個人戦術には取り組んでいますので、その成果を見せるひとつの機会になったのかなと」
当然ベースのポゼッションはないがしろにしないが、その専売特許とも言えるボール支配を相手に明け渡したとしても、簡単には崩れない。GK伊藤拓海(3年)、花松隆之祐、足立凱、大槻豪、西村龍留というディフェンスラインが身体を張って最少失点に抑えてみせた。
「まずは相手を上回るという目的のために、攻撃と守備の両方で主導権を握りたい。ただボールを握られたとしても、それは意図的であり想定内のものだという認識があります」と、指揮官はそのメンタリティに自信をうかがわせる。
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