FW熊田直紀は10節終了時点でプレミアリーグ得点王に立つ(写真=佐藤亮太)
「(長友は)自己評価ができ、現状の立ち位置を理解し、やるべきことに優先順位をつける、これらをどの立場になっても慢心なくできている。日本代表で一時、調子を落とした際、普通なら神経質になりがちだが、そうしたものが一切なく、ここ(FC東京※2021年9月に、2010年夏以来、再加入)でのトレーニングの取り組みは見事でしかなかった」
正しい自己評価に基づく現状把握。それを踏まえた課題解決。加えて謙虚さと気持ちの揺らぎの無さを、奥原監督は評価した。そして、長友の驚くべきはその姿勢に変わりがないこと。
奥原監督と長友の2人の接点は2008年。奥原監督は当時トップチームコーチ。長友は明治大学在学中で、FC東京に強化指定選手として加入していた。
奥原監督は「20歳の時といまの表情、取り組みになんら変わりなかった。(一時の不調から)あの位置づけまで戻したことはホントにスーパーだと思う」と感心しきり。
「この(長友の考え方・姿勢など)マインドをどのようにいまの選手に近づかせるか。すべての選手が考えてほしい」と、さきほど挙げたものの確かさが伝わってくる。
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