荒井悠汰(左)と土谷飛雅(右)という優秀なキッカーが揃う(写真=多田哲平)
今年の昌平は、ひと味もふた味も違う。
なにより目を引くのは、セットプレーでの得点力。7月3日のプリンスリーグ関東1部の鹿島アントラーズユース戦では、MF荒井悠汰(3年)のCKから、DF石川穂高(2年)とDF津久井佳祐(3年)がヘディングで1点ずつ。2-1で勝ち切り、7戦無敗で暫定首位に立つ。
前節の浦和レッドダイヤモンズユース戦でもCKから1得点を決めている。さらに見事に勝ち抜いた6月の総体予選では、3回戦(初戦)からの4試合で奪った8ゴールのうち半分がセットプレーによるもの。狭山ヶ丘との準々決勝、武蔵越生との準決勝はいずれも1-0で、それぞれの決勝点を生んだのもプレースキックだった。
この強力な武器について藤島崇之監督はこう語る。
「まずキッカーが良い。土谷飛雅もいるし、荒井もいる。狙ったところに落とせるのは重要。飛雅なんて左でもストレスなく蹴れますからね。
それとヘディングが高い。石川にしても津久井にしても180センチくらいで特別上背があるわけではないけど、高さや強さを出せる。そこは今年の強み。セットプレーが強い時は勝ち切れますね」
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