津久井は自身のキャプテンとしての姿勢について話す。

【マッチレポート】昌平 vs 鹿島アントラーズユース

　「学年が違ってもみんな仲が良いし、僕が何もしなくてもまとまっているので仕事は正直少ないです(笑)。意識しているのは誉めることくらいですね。ミスを責めても意味がないので。誉めまくっていますね」

　鹿島ユース戦で特に目についたのが、右SB上原悠都(1年)への鼓舞だ。この下級生DFが身体を張ってシュートをブロックをした時に『悠都ナイス！サンキュー！』と労い、引っ張った。

　「あいつ、1失点目に絡んじゃったじゃないですか。へこんでいると思ったので、小さいプレーでも『ナイス』っていうことで、気持ちが上がるのかなって」

　チームメイトへのそうした心遣いが、津久井が腕章を巻く所以なのだろう。

　そんなキャプテンシー溢れるCBに支えられた昌平は今夏、3大会ぶりのインターハイ全国大会に臨む。

　「自分が昌平に入って初めての全国大会なので、良い成績を残したい。自分のプレーをしっかり出して、周りの人に見てもらいながら、チームとして勝ち進んでいけたらなと思います」

　津久井は、自身初の全国大会での飛躍を誓った。

(文・写真＝多田哲平)