聖和学園のキャプテンでありディフェンスリーダーの小野喬(写真=多田哲平)
自慢のテクニックが封じられるとは……。
聖和学園(宮城)は令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の3回戦で前橋育英(群馬)に0-2の敗北を喫した。試合を通して主導権を握られ、個人技を生かした魅惑のサッカーは鳴りを潜めた。
キャプテンのDF小野喬は「何もできなかったというか、何もやらせてもらえなかった悔しさは感じました」と口惜しそうに語る。
「ビルドアップでもゴール前でも相手のほうが圧倒的に上回っていたと思うし、シュートの部分でも圧倒的に相手が上だった。ビデオで見て、切り替えが早いことは分かっていたんですけど、それでもまだまだ自分たちの技術が足りなくて、そこが剥がし切れなかった。プレースピードや質、その一つひとつの細かい部分ですけど、そこの差が大きく出たなと思います」
パスを丁寧につなごうとしてもコースを遮断され、ボールホルダーが孤立させられた。得意の個人技で1人を剥がしても、2人目、3人目の鋭い寄せを剥がすのは至難の業だった。
「1対1のところでまったく勝てていなかったしグループとしてもまったく勝てていなかった。その対人の部分だったり、狭い局面で、本当に日本で圧倒的に一番にならないと全然通用しないと思う。そこは冬までに突き詰めて、冬は取りたいなと思います」
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令和4年度全国高校サッカーインターハイ(総体)