7月30日、令和4年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(女子)の決勝が徳島市球技場第1競技場で行われ、十文字(東京)と大商学園(大阪)が対戦。2016年度の高校女子サッカー選手権決勝と同じ顔合わせとなった一戦。当時は十文字が1-0で勝利したが、今回は大商学園が見事にリベンジを果たし、大会初制覇を遂げた。
試合はどちらかと言えば十文字がボールを握る展開が続いた。丁寧なビルドアップから一気にスピードを上げるサイド攻撃で相手ゴールに迫った。一方の大商学園もGK井上加菜美を中心にブロックを築いてボールを奪うと、FW亀井七奈を中心に攻撃を組み立てていった。それでも両チーム、前半はゴールを奪えないまま0-0で試合を折り返す。
後半も大商学園は十文字に主導権を握られる。14分にゴールネットを揺らされるも、これはオフサイドの判定。さらに18分、ショートコーナーからゴールを襲われるも枠外に飛び助けられた。一方で攻撃では隙を見つけて、攻め手を探ったが、DF岡田恭佳を中心とした十文字の守備陣に冷静に対応された。
結局前後半の70分ではゴールが生まれず、10分ハーフ(計20分)の延長戦へ。延長戦に入っても十文字の攻撃の強度は落ちなかった。途中出場のFW梅本恵らが走り回り、大商学園の守備を翻弄した。それでも大商学園のブロックは最後まで崩れなかった。延長後半5分には大商学園のFW鬼頭こはながシュートに運ぶ。
そして試合は意外な結末を迎える。試合終了間際、敵陣中央でボールを受けた亀井七奈がロングシュート。これがゴール左に決まり、土壇場で大商学園が決勝弾を奪ってみせた。
そのまま、終盤にの十文字の猛攻を耐えた大商学園が1-0で勝利。悲願の大会初制覇を決めた。
▽令和4年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(女子)令和4年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会(女子)