西村は左SBで奮闘(写真=多田哲平)
西村は言う。
「今までの試合を見ても、自分たちはひっくり返すだけの力はあるので、そこには自信を持ってやってきた。自分はキャプテンをやって、失点直後のみんなの顔をよく見るんですけど、この大会では先制されても誰一人下を向かなかったですし、みんなでひとつになれるというのはこのチームの特長。
ロッカールームに戻って、前半の最後に2点追いついた時点でいけるなと、そこは自信しかなかった。ベンチの選手も『ここはこうだよ』とアドバイスを結構くれて、良いアイデアや考え方が増えていた。後半プレーして3点、4点取って、良い流れで決勝戦にいくぞと。自分たちは日本一しか見ていなかったので、自分を中心に鼓舞して、みんなでもう1回ベクトルを合わせるようにやっていました」
そんななかでの中止・抽選の通達だった。
それでも西村は必死に前を向く。やり切れない想いはあるが、一方で大会を通して成長できた手応えもあるからだ。
▽第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会