今回招集された唯一の大学生で、10番を背負う(写真=徳原隆元)
この日はベンチスタートとあって「悔しい気持ちは多くあった」。それでも「その気持ちは捨てて、まずは日本代表として勝つことにフォーカスして」決めた、大きなアピール弾だ。冨樫剛一監督から託された10番に相応しい働きだった。
そんな根本の大仕事を導いたのは冨樫監督の助言でもあった。
「外に張りすぎると間に合わないから、(FWの)五木田(季晋)の近くにちょっと寄っておけという話をしていたんですよ。もしあそこ(ゴールシーン)で張っていたら間に合わなかったかなと2人で笑いながら話しました」と指揮官は試合後に明かしている。
東京ヴェルディのアカデミー出身の根本がジュニア時代に、トップチームで指揮を執っていたのが冨樫監督だった。
そんな指揮官の期待に見事に応え、ヒーローとなった10番は、「監督にはまず守備を求められていて、そのうえで、得意な攻撃でも貢献できるようにと言われています。課題である守備の強度を高めて、もっとボールに関わる回数を増やしていきたいと思います」と、さらなるアピールへ意気込んだ。
(文=多田哲平、写真=徳原隆元)
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