1次予選の2試合を勝ち抜いてきた刀根山は2部リーグの香里ヌヴェール学院と対戦。力のある相手に序盤からボールを回され、自分たちの思うようなプレーが出来ず仲間のプレーに対し厳しい声も多く飛ぶ中で、MF10天埜倫太朗は前線や中盤で起点を作りながら「(文句は)言わんでいい!自分たちの良い時を思い出せ!」と仲間たちに声をかけ続けた。

 「自分たちの良い時はみんなで声を掛け合って、良いプレーを褒められる時は自分たちの良い時間帯だと思っているので、一人のミスをみんなで責めてしまったり、言い過ぎてしまって下を向いてしまう選手も多いので、盛り上げる声を出して自分たちの流れに押し返せると思って声をかけていました」。

 主導権は握れないものの、前半のうちにチーム内の空気も改善し流れを引き戻した刀根山は後半に入るとさらにギアを上げる。

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▽第101回全国高校サッカー選手権大阪予選
第101回全国高校サッカー選手権大阪予選