勝利に喜び合う桐生第一イレブン

 インターハイ群馬予選では全国制覇を果たした前橋育英に完敗。プレミアリーグでも厳しい戦いが続く中、メンバーやシステムなど諸々を変更した。中村監督は「夏に“この11人でやろうかな”ということと、“次はこういう風にしたいな”というプランがあって。夏の間はその11人にある意味“任せるよ”と伝えたんです。今はそのメンバーでやっているんですけれども、正直“これでダメだったらどうしよう”と思いながらの今日の試合でした。ただ形を変えたところの子たちがチャンスを作ってゴールも奪ったので、まあ良かったかなと思います」と安堵の声をあげる。

 選手権出場のためには、高い確率で夏の日本一を成し遂げた大きな山(=前橋育英)を越えなければならない。「そこはある意味、前橋育英さんを意識しなかったことなど無いわけで。相手が日本一であるならば、より“食い甲斐があるな”と。そのためにはあと数試合、リーグ戦でいいゲームができると、気持ち的にも、さらにそこにも向かっていけるかなと」とポジティブに捉える。

 そのライバルチームとは選手権予選前にプレミアでの試合が組まれている。「もちろん選手権予選で前橋育英さんと試合ができるかは分かりませんが、前橋育英さんとは選手権予選前にプレミアでも試合があるんです。プレミアのゲームでは、もしかしたら前橋育英さんはいろいろと試してきたり、手の内を明かしてこないかもしれない。でもうちにはそんな余裕はないので、全力で戦わないといけない。前橋育英さんを相手に、プレミア、選手権予選と2回全力で戦って2回勝たなければならないというのは至難の業ですけれども、でもそれをやらなきゃいけない。そういうマインドセットはしていくつもりです」と前を見据えて語った。

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022 EAST