3回戦へと駒を進めた明星学園(写真=多田哲平)
メキメキと頭角を現す躍進校にさらなる飛躍の気配が漂っている。
明星学園は10月8日、第101回全国高校サッカー選手権東京予選の2次予選Aブロック2回戦で都立立川を6-1で下して3回戦進出を決めた。
立ち上がりから攻め立て、MF井上隼汰(3年)の鮮やかなFK、MF中島穂昂(3年)のヘディング弾でわずか10分で2点を先取すると、FW佐藤空流夢(3年)のシュートと井上のPK弾で加点し、4点のリードで前半を終える。後半にもMF神野倭(3年)と佐藤のゴールで2点を追加し、計6-1で勝利を収めた。
細井監督は「初戦なので怖かったですし、何が起こるか分からないのが選手権ですから」と謙遜したが、相手のプレスを巧みに剥がしながら敵陣を鋭く打開し、ゴールを重ねたその攻撃には質の高さを感じさせた。
近年はサッカー推薦の枠を設けて、急速に強化を進めると、細井監督が就任して19年目の今年はここまで、特に好成績を残している。夏のインターハイ予選では、1次予選でT3リーグ所属の都立日野台(1-0)と、過去に選手権で2度の全国出場経験を誇る都立三鷹中等教育学校(3-0)を撃破。2次予選ではT3リーグ在籍の東京実業に1-0で競り勝った。2回戦でT1リーグ所属の実践学園に0-3で敗れたものの、実力校を次々に連破し、小さくないインパクトを残したのだ。
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▽第101回全国高校サッカー選手権東京予選
第101回全国高校サッカー選手権東京予選