ゴールマウスを守る上田西GK伊藤貫大

 しかし、伊藤貫大の「高校サッカー」の3年間は決して順風満帆ではなかった。

 「高校入学時はコロナの影響で、ほとんど活動も出来ず、辛かった。しばらくして練習は出来るようになってきたけど試合は1年生の最後にやっと出来るようになった感じで。2年生では先輩とのライバル争いに勝つことが出来ずに試合に出られない日が続きました。やっと3年生になってレギュラーの座を掴んだんですけど、新人戦とインターハイでは思うように結果が出なくて」と振り返る。

 そして、上田西での高校サッカー最後の試合となった松本国際戦は2点を奪われ敗戦。「前半スキを突かれて失点してしまった。でも1点なら取り返せると思っていたが、最後にPKを与えてしまって。残り数分しかなく可能性は少なかったけど、本当にみんなが最後の笛が鳴るまで一生懸命走って戦ってくれて・・・。負けてしまったけど3年間やってきたことを出せたかなと思っています。この最高の仲間と試合が出来て嬉しかったです」と涙ながらに仲間への感謝を口にした。

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▽第101回全国高校サッカー選手権長野予選
第101回全国高校サッカー選手権長野予選