チームを牽引する責任感は強まっている(写真=多田哲平)
結果的に計8人が得点して10-0というスコアで大勝。それでも丸山は「このまま勢いに乗っていけたらいいんですけど、改善することは毎試合出てくる」と気を緩めない。
「最後のコンビネーションの質は課題ですね。良い動きはしているんだけど、パスが合わなかったり、疲れてきていると、単純なプレーが増えてきたりパスが雑になったりしてくるので、きつい時こそ動いて、しっかりサポートして、チームがひとつになって攻撃ができたらいいなと思います」
丸山のそうした余念のなさは、高校最後の全国大会に向けた決意の表われでもある。一昨年度は1年生ながら全国選手権で2試合に出場していて檜舞台の雰囲気や熱を肌で感じているだけに、最高学年の今年もそれを味わいたい、そしてチームをそこに導きたいという気持ちはますます強くなっている。
「自分は1年生の時から選手権で全国を経験させてもらったり、2年生でもメンバーに入ったりさせてもらいました。この部員のなかでは一番、波多(秀吾)先生に教えてもらっているという自信があるし、チームを引っ張っていかないといけない存在だと自覚しています」
2年ぶりの冬の全国出場へ。丸山は並々ならぬ覚悟と責任感を抱き、チームを力強く牽引する。
(文・写真=多田哲平)
▽第101回全国高校サッカー選手権千葉予選
第101回全国高校サッカー選手権千葉予選